先日、四国・関西方面へ行く用事があり、今治にも立ち寄ることになりました。

話を聞くだけでなく、実際に現場を訪れたからこそ感じられた、新しい教育を立ち上げる挑戦と事前に調べた範囲では「先生の代わりにコーチがいる」というところでもうワクワ!

松山から車で約1時間。山あいを抜けると、突然、街が開けたような感覚がありました。
この感じ、以前山口空港から萩へ向かったときに感じた景色と少し似ています。

まず立ち寄ったのは、事前に聞いていたJ2・FC今治のスタジアム。
ちょうど増設工事が終わったばかりで、海の見えるスタジアムには40度近い暑さの中でも爽やかな風が吹いていました。

日本代表を初めてワールドカップ出場へ導いた岡田武史さんが、FC今治を拠点にサッカーから地域創生に取り組み、

「やはり、これからは教育だよね。」
その言葉から生まれたのが、FC今治高校里山校。

今回の訪問では、経営企画室長の竹川さん、保健体育の先生でありFC今治レディースの選手でもある山下先生(ゆめっちさん)に学校をご案内いただきました。

さらに、数年前からSNSでつながっていた倉田先生にも偶然お会いすることができ、ご縁のありがたさを感じる時間にもなりました。

学校は今年で3年目。
カリキュラムで特に印象的だったのは、毎日午後に設けられている、教科の枠を超えた学びの時間です。

・スポーツ

・里山未来創造探究ゼミ

・アート

・ヒューマンデベロップメントプログラム

共通しているのは、

教員だけではなく、地域の企業や多様な大人たちが関わっていること。
そして、地域と密着したプロジェクトを通して、

「自分って何なんだろう?」

「自分が取り組みたいことには、社会にとってどんな意味があるのだろう?」

そんな問いを、高校3年間かけて考え続けていることでした。
生徒たち自身がクラウドファンディングでつくったビーチバレーコートもありました。

また、高校1・2年生は寮生活、高校3年生になると地域で一人暮らしを始めるそうです。

長女が通っていたAPU(立命館アジア太平洋大学)も似た仕組みでしたが、少しずつ自立へ向かう環境設計がなされていることにもうなずきました。

訪問時にちょうど高校3年生が自習をしていたので、お話をさせていただく機会もありました。

話を聞きながら感じたのは、この学校で積み重ねている日々の学びが、そのまま社会へつながっているということです。

私は仕事柄、企業のエグゼクティブの方々からお話を伺う機会があります。
また、自分の子どもたちが社会人として働く姿を見ていても感じることがあります。
これからの教育を受け、主体性や協働する力を育んだ若い世代が社会に出ていく一方で、

受け入れる側の社会には、まだ「従順さ」や「正解を出すこと」を重視する文化が残っている場面も少なくありません。

だからこそ、「キャプテンシップ」「オーナーシップ」「アントレプレナーシップ」のような力を持つ若者たちと、私たち大人との間に、働き方や価値観のギャップが生まれ始めているようにも感じます。

子どもたちには、「主体的・対話的で深い学び」を。
そして同時に、大人である私たち自身も学び続けること。

よりよい社会をつくるために何ができるのかを対話し続け、私たち自身もまた「主体的・対話的・深い学び」の実践者でありたい。

そんなことを考えながら、今治を後にしました。

素晴らしい学びの機会をいただき、ありがとうございました。