A先生 関西在住 高校2年生学級
「クラスで運営できる学習スタイル診断別アプローチ法」の講座を受けてから早速持ち帰った簡易アセスメントをクラスの生徒に受けてもらいました。対象は私の受け持つ高校2年生のクラスの一つです。うすうすと感じていたものの、見事に、計画を立ててスケジュール通りにきちんと進めたい学校のやり方に合うというタイプの「組織遂行型」が1人もいなかったという結果でした。(20人クラスで実施)
良かったと思ったのは、このクラスは4月からずっとグループワークで英語文法の授業を進めていたので、半数以上を占めていた”発言の機会が必要”な「表現実行型」や、あれこれと考えることが好きな「思索創造型」にとっては普通の授業よりはストレスなく学習できていたと思えることでした。実際、最初の方の授業の感想で、文法の授業が初めて楽しいと思ったと書いてる子が数名いたので、そのことをこの診断結果が裏付けてくれたような気がしました。
組織遂行型でない子達が、普通の学校で授業を受けなければいけない時、教師ができること、整えてあげられる環境を考えるようになりました。ただ、テストに向けて同じテキストを使わなければいけないので、同じテキストの答えを導くために、どのように取り組んでもらうか、考えなくてはいけません。私にとってもチャレンジです。学校で教えられるやり方が全てでなく、工夫次第で学びは面白くなり、自分に自信もつくということを経験してほしいです。
まだ中間テストが終わったばかりで、結果に基づいて次の授業ができていないのですが次のステップとして「優位感覚」に注目したいと思っています。視覚、聴覚、体感覚別にグループ分けをしてそれぞれの得意な学び方を提案するつもりです。視覚であれば単語の横に絵をかいてみる、動画を見てみる、聴覚優位には発話をして暗記させる、体感覚優位には動きのある歌などで覚えさせてみる、、などです。もともと勉強は苦手という子供達の多い学校で、このクラスは理数系です。理数系というのもあり、英語にはかなりの苦手意識があります。教師の工夫次第で自分の得意な学び方を発見すれば、英語にとどまらずこれから先の学びでも役に立つと信じて授業を組み立てたいと思っています。いろいろとアドバイスをこれからもよろしくお願いします。
11月の教師のための学習スタイル別指導法講座はこちらまで。