子どものゲームのやりすぎ問題を考えるオンラインダイアローグも3回目を迎えました。長年ゲームと子どもに携わっていて感じる変化は、ご参加者の意識の変化です。親はゲームをしないので、どんなゲームをどのようにプレイしているのか知らないし、興味もない、というところにいるけれど、一方的に禁止や制限、注意するだけでは親子の関係が崩れるので、子どもが熱中していることを理解したい「ゲームに対してのポジティブな視点」を探している人が増えました。またお父さん自身がプレイすることが多いので男親は歓迎だけれどお母さんは取り残された感じがしている、我が家の家庭のようなケースもたくさん見られます。

3回のシリーズ講座を通して改めて私自身が感じているのは、「ゲームは否定されない、怒られない、安心安全な場所」だということです。親御さんが理解なしにガミガミと伝えると益々子どもはゲームに逃避することになります。それはマズローの欲求段階説でも唱えていることです。わたしの接してきた生徒の中には最後まで親御さんの理解を得られなくて、卒業が叶わず、家から引きこもったままゲームをする毎日でした。3回の講座を通して、「ではどのようなアプローチをすればよいのか」、というノウハウを具体的に、3段階でお伝えいたしました。スモールステップをいくつか用意して一つ一つ実践をしてみると劇的に親子関係や子どもの取り組み方が変わるのですが、大人側に「そうは言っても」や「でも」、が出てくる場合は、大人自身の問題の場合が多いので、まずはご自身が自分自身を問うことです。「なぜこんなに受け入れられないんだろう」、「何が不安にさせているんだろう」と、ご自身の問題に向き合い解決することが大切です。

【アンケートのご感想より】

  • たくさん対話があってよかった。レッスンに導入できるゲームの考え方やツールをたくさん教えてもらったので、すぐにレッスンで取り入れます。
  • マズロ-の欲求段階説と比較してゲ-ムに引き込まれる理由を学べたことがとてもよかったです。また、講師のゲ-ムをみんなで楽しみたいが故に自らワ-ルドを作るためにサ-バ-のつくり方等を学び実際に自分の世界を広げていったその実践が周りの人を幸せにしていく、PBLそのものだと思いました。
  • 体験談がある分かりやすかった。ゲームの良さや世界がよくわかりました。これは体験している者でないとわからないことだと思いますので、貴重なお話しをありがとうございました。自己管理や自制心を養うにもゲームはいい機会とは思うのですが、あとは、お子さん自身との関係性をまずは良くするような親の関わりあい方は大事だと気が付きました。

4月は一度ゲームのやりすぎ問題のオンラインダイアローグはお休みとなりますが再開する予定ですので楽しみに待っていてください!