
2024年8月22日に、インフィニティの中等部当時チューターのマツケンと一緒に「香港Compassionate Systemsワークショップの報告会と実践例発表:教育関係者向け『Compassion × システム思考』」を開催しました。
その時に参加してくださったひろこさんが、マツケンの中等部の実践をあたたかくて素敵な記事にまとめてくれました。
2024年5月、香港でCompassionate Systemsのワークショップに参加。参加後の私はまるで「generative social field」の発信基地のような存在になった感覚で、誰にでも愛を注ぎたくなるような穏やかな状態で日々を過ごしていました。
ティク・ナット・ハンのマインドフルネスの教えにあった
「やかんに火をつけ続けないと、お湯にはならない」
の通り日々、実践の火を灯し続けることが大切。とはいえ、日常の中で、ついそのことを忘れてしまうこともあります。
以前だったら推論のはしごを一気に駆け上っていた事柄にも、
「これは何がそうさせているのだろう?」とシステムに目を向けられるようになったのは、これまでの学びのおかげだと感じています。
学んだことは、アウトプットしてこそ意味がある。
子どもたちにも還元したいという気持ちでHKに行った学びを実践したことが記事になりました。
今回の記事では、インフィニティ国際学院の中等部寮で実際に起こった「洗濯物問題」を通じて、システム思考のツール「つながりのはしご」を用いたマツケンの実践が紹介されています。
不満をそのままぶつけるのではなく、「他の人はどう感じているのかな?」と問いかけ、対話を通して出来事を振り返っていく。その中で生徒自身が、関係性のあり方や根本的な構造に気づいていきます。
「あの図、わかりやすかった」という感想が後日出てきたのも、まさに“気づき”が自分の中に定着した証なのだと思います。
対処療法ではなく、根本から問題を見つめる「システム思考」が、もっと学校現場に広がったら。
きっと、子どもたちの心理的安全性や、互いを思いやる姿勢も、育まれていくはず。
本当は自分が正しいと声をあげがちな「大人」の私たちから始めたいところだけれど。
私自身は、まだまだ学びの途中ですがちょっぴり本質を考えられるように、立ち止まれるようになったように思います。
そして同じように出来事や表面に反応するだけでなく、“本質”を観て聴く人たちに支えられて、今ここにいます。ありがとう
▼ぜひ読んでみてください
「きっかけは寮の『洗濯物問題』。根本解決に向けて中等部で実践したこと」