甲府に3日間行ってきました。

目的はいづみ幼稚園の訪問と、南アルプス子どもの村小学校の訪問です。

学びの仲間のNoelleさんが園長をしているいづみ幼稚園とみたま幼稚園は、「子ども会議」を年長さんで実践していると伺ってから、訪問したくてうずうずしていました。

「子ども会議」は、年初に視聴させていただき、「すべての大人に観て欲しい」と思ったドキュメンタリー映画です。(詳細はこちらから)

https://mindfulkosodate.com/20240108-2/)

あずさ号に乗って甲府へ。

特急や新幹線、飛行機の移動は、旅の楽しいイメージが膨らむのでワクワク。

幼稚園に午前中に到着しました。

園庭からは富士山も見える解放感。

気持ちの良い快晴で、お日様をいっぱい浴びて、体を動かすことを大切にされていて、子ども達は目いっぱい遊んでいました。

ちょうど未就園児とその保護者のための交流会も開かれていて、久しぶりに見るよちよち歩きの子ども達に、懐かしさといとおしさで胸が熱くなりました。

20名ほどのママさんたちに向けて5分間(!!)お話をする機会を頂きました。

年長さんで実施している「子ども会議」は、クラスごとに2グループに分けたり、クラス全体でやったり、とその時々で変えているようです。

一つのクラスでは会議の前に、発言の時のルールを子ども達で決めていました。

例えば、「話した後に必ず拍手する」、「相手の発言を褒める」、などなど。

ルールが決まったら、先生の好きな食べ物などを当てるクイズをして、ウォーミングアップ。

場が温まったところで会議の最初の問いは「自分の身体のどこが好き?」というものでした。

  

30分ほどの間に、5つの問いがありました。

「お友達のこんなところが好き」

「誰かに一緒にいると嬉しくなるのは何でだろう?」

「好きと嫌いってどういう事?」

「これを話しておきたいってことは他にありますか?」

  

他のクラスでは、男の子だけでやってみていました。

「意地悪ってどんなこと?」

「意地悪と喧嘩って何が違う?」

などなど。

  

「子ども会議中」の様子で気が付いたことは、「お互いがお互いの発言を聴いている」、ということでした。

「どうしてかな?」と観察していて思ったのは、

「自分が発言した時にも拍手をもらったり褒めてもらったり意見をもらい、聞いてもらえているから、聴こう」という場だから。

  

”聴いてもらえて初めて聴ける”

そんな風に感じました。

何を言っても決して否定されないという場の効果は

子ども達が抑圧されずに生き生きとしている事。

もちろん、先生方も。

  

「キュベット」を使ったプログラミングの時間では、

チームに分かれて、折り紙で線路を作り、思い思いの絵を描き、キュベットに指示を出して動かす、という私も思わず加わってやってみたくなる内容でした。

ああでもない、こうでもない、と対話をしながら一つのモノを作り上げていく、自分と違う意見の人とどう一つのプロジェクトをまとめていくか、という協働の経験にもなっているに違いありません。

みたま幼稚園では、「ジャンジャンじゃかじゃか」という時間に参加させていただきました。

10種類以上の楽器を全児童と保護者、先生たちがくじ引きで担当を決めて、

好きな音楽に合わせて、身体と楽器で表現する時間。

「幼稚園」と言うとピアニカのイメージですが、世界の楽器に触れることで

「音楽って楽しいな」「表現って楽しいな」が手に入ります。

この時間は、先生方からの発案だそうです。

一日が終わり、訪問のお礼に、希望の先生方に「一人一人の子どもに合わせたコーチング的なアプローチ」の勉強会を開催させていただきました。

「こんな大人で在りたい、子どもと関わりたい、」を一つでも手に入れてもらえていたら嬉しいです。

突然の訪問のお伺いだったにも関わらず、快く受け入れてくださった岩田学園の先生方、Noelleさん、ありがとうございました。

いづみ幼稚園

https://www.iwatagakuen.ac.jp/