岡山県にある通信制高校、鹿島朝日高等学校岡山西口センターでは先生方を対象に学習スタイルとコーチングの研修を1年間かけて行います。
お声掛けくださった校長の中島先生は、インターハイスクールの立ち上げ期にご一緒した仲間の一人でした。コーチングがなぜ教育に必要なのか、研修の冒頭で中島先生はこんな風に語ってくれました。
「20年前に米国でコーチングの研修を受けたスタッフが、帰国した後コーチングスキルを使って生徒に接していた。生徒がどんどん能動的に変わっていく、当時は学校と世間では見てもらえなかった高校だったが、自分が所属している高校に、生徒たちは誇りを持っていた。
大人が指示命令しなくても、コーチングの接し方がベースに合ったから、何も言わなくても動いていた。何より学校を誇りに思っていて、この学校を存続させたい、守っていこうと言ってくれた。
先生が何かを教えるというよりも、生徒一人一人が自分に何ができるかという発想を持っている姿を間近に見て、ただただ「凄い」とおもった。
元々スクールの理念に賛同してくれた生徒はモチベーションは高かったがそうでない生徒もいた。
そうでない生徒は、良いモノは持っているけれど、うまく発揮できないもどかしさを抱えていた。そのヒントになる、打破するのがコーチングだった。
この一年間の研修で皆さんに手に入れて欲しいことは、進学に関してどういう方向で、と考えるだけではない。
「あなたはどう思う?」「実現のためにはどうしたい?」と大人が問うことで生徒自身が当事者になるための教育をどうしていくか。与えられるではなく、自らが主体的に関わっていく教育にしていく術を身に着けて欲しい。
皆さんのスキルアップと引き出しを学習スタイルとコーチングを通して増やしてほしい。そして一年間楽しんで学んでほしい!」
大人の学びは、学び方を学ぶこと。
それは自分の心の動き、違和感やモヤモヤをすぐに否定しないこと。
岡山は祖父母がいた、私の心のふるさとでもあります。そんな岡山にご縁を頂き、精一杯伴走します。
3月には先生方も、その先の生徒もどんな風に変化していくか、今から気を引き締めています。