長野県松本市のIBベースのプリスクールを展開しているISN(インターナショナルスクールスクールオブ長野)。外国人教師向けの学習スタイルの研修の最終回を開催しました。通常研修では、場づくり、安心安全、自己開示、プログラム進行やファシリテーションに気配りをしながら開催をするのですが、それを英語で開催するということで、回数を重ねてようやく緊張が解けました。シナリオにはない、場で出てきたエピソードから学習スタイルの見解や生徒のケース例を瞬時に伝えることが自然にできるようになりました。

今回の研修もISNの島内キャンパス、南松本キャンパス、長野キャンパスの3拠点の先生方(2歳から小学校1年生までを担当の先生方)と、東京をオンラインでつなぎました。これまでの研修では、学習スタイルの「気質」、「優位感覚」についてお伝えし、IBの考え方と似通っている部分があるという発見をしていただいたり、早速各担当のクラスに学んだことを持ち帰って実践したり、子どもを観察したことを冒頭のチェックインでシェアをすることから始めました。

今日の研修で一番先生方に響いたのは「興味関心」の考え方でした。私たち大人はつい、「興味/関心/趣味」は勉強のご褒美で、やるべきことを終えたらやっていいものと思いがちです。実は「子どもは興味関心からこそ学ぶ」ので、何に子どもが興味を持っているか注意深く観察しようと言うお話をしました。ある先生は「文化=Culture」を教えるために、塗り絵の好きな子どもたちのために紙人形を渡し、各国の衣装を調べて描かせていたことが分かりました。また、子どもたちが日々つけている日記から「食べ物」に興味のある子どもが多いことが分かり、「それぞれの国の食べ物」という切り口で発表する話がありました。もし教科書を用いて「○○国の文化とは、、」というスタイルだとここまで子どもたちの学びのモチベーションは上がらなかっただろうというお話もありました。

最後のチェックアウトの時間では、先生方から「子どもたちが何を好んで活動するか観察し続けたい」、「次のSea Animals=海の生き物の単元では、プールの中にラミネート加工をした海の生物を浮かべて遊びながら学ばせてみたい」、「子どもたちに、’What makes you happy?’(何をしている時楽しい?)と問い続けたい」という意見が出ました。学習スタイルは世界共通の考え方であることを改めて実感した機会でした。