思い通りにならない子育て。無意識に眉間にしわが寄ったままで過ごしていて、ふと鏡を見て自分の表情の硬さに驚くことも。慌てて笑顔をしてみても長続きしない。そんなことはありませんか?気質的に物事を「明るく」「楽しく」「ポジティブ」に捉えることができる人が周りにもいますが、大半はそうではありません。寝不足だったり、日々のスケジュールに追われ、余裕がなくなったり、溢れる情報に、挙げればきりのないストレスのあれこれ、、、でもせっかく子どもを授かり子育てをしているのであれば、「笑い」が多いに越したことはありません。

マザーテレサの言葉には後世に残る名言の数々があります。そのうちの一つ「Peace begins with a smile.」(平和(安心)は笑顔から始まる)、は子育てにも当てはまります。「笑い」がハードルが高い場合はまずは「笑顔」になれるよう、今回は簡単にできる5分エクササイズをご紹介します。

「子育て」と言うトピックですが、まずはご自身の気になる性格や気質を3~5個思い浮かべてください。相手のことを知る前に自分のことを知ることが原則です。例えば、計画性がない、涙もろい、だまされやすい、プライドが高いなどなど。近くにメモがあればぜひ書いてみるのもお勧めです。因みに、私の場合は「こだわりがある」「せっかち」「調子に乗りやすい」が思い浮かびました。選んだそれらの性格ですが、違う言い方をするとどんな言葉になるでしょうか?
☆こだわりがある⇔意志が強い
☆せっかち⇔先を読んで前向きに行動している
☆調子に乗りやすい⇔明るくて行動的
などです。
こう考えると、自分は積極的で行動力がある人だ、となんだかうれしい気持ちになります。私っていいな、、と思えます。皆さんが選んだ性格も同じように考えてみてください。そして改めて見方を変えた時どんな気持ちになるでしょうか。

ご自身のことが分かったら次はお子さんことです。気になる性質を3つ4つ思い浮かべてください。どんな性質や気質が思い浮かぶでしょうか?これまで1000人ほどの相談を受けた中で多かったご相談は、お子さんが「喜怒哀楽が激しい」、「いたずら好き」、「引っ込み思案」、「甘えん坊」、「気が強い」、「集中力がない」、「人見知り」の7つです。小児科でも親から相談を受けるTOP7とも言われており、どれか一つはお子さんは当てはまるのではないでしょうか?ここで先ほどのエクササイズを行ってみましょう。この方法は、「リフレーミング」と呼ばれていてフレーム(枠)はずし作り直すという英語の意味です。つまり一度作った言葉の言い換えのエクササイズです

☆喜怒哀楽が激しい⇔表現力が豊かで感受性が高いです
☆いたずら好き⇔好奇心旺盛で体験を通して学ぶ
☆引っ込み思案⇔石橋を叩いて渡る慎重派で、大きな失敗を避けることができます
☆甘えん坊⇔十分に甘えられた子は自立ができる子に。お母さんのことが大好きな証拠です
☆気が強い⇔自分の意見と自信を持っている。リーダーの素質があるかもしれません
☆集中力がない⇔好奇心旺盛で周りが良く見えています
☆人見知り⇔記憶力が良く人の顔をきちんと見ている

我が子たちにも話しながら「リフレーミング」を一緒にやっていたところ、気になる気質を考えている時には浮かない顔をしていましたが、最後に一つ一つ言い換えたところ「自分って思ったより悪くないな」という表情になってその後の会話が弾みました。普段から心がけているのは好きな活動を見つけてあげること。イチローも引退会見で話していましたが、一生懸命になれることを早いうちから見つけてあげることが親の役割です。好きなことはいつも自発的に子どもは行うからです。

誰かと話していてちょっともやもやする感じがしたら、その言葉自体を一度枠から外して作り直してみてください。思ったより悪くない状況であるので自然と笑顔が出てくるでしょう。学習スタイル認定コーチ養成講座や学習スタイル診断や子育てコーチングでは、この辺りの考えが自然とできるように時間をかけて少数人数でトレーニングを積み重ねています。こういうことができる大人を日本中に増えると、住みやすい幸せ度の高い社会になっていくことを願いながら活動をしています。