これからの時代は年齢、性別を超え、国籍を超えた多様な人材と一緒に働く時代というのは周知のとおり。それに加わってAIと一緒に働く時代も既に突入しています。先日の週末の日経新聞朝刊にはなんと5か所も大手企業がAIを導入したとか、オペレーションに導入するという記事が掲載されていました。AIとは親の私たちの時代にはなかったものなので想像がつきません。想像がつかないものにどうやって太刀打ちしていくか。3つの観点で考えてみてください。

1つ目は「環境」
子どもが自分の力で考えて生きていく力をはぐくめるように親が「子どもに合う環境」を見極めること。親がこうなってほしいという願望はちょっとわきに置いておいて等身大に子どもを観察します。できれば早いうちに「学習スタイル診断」などでその子の得意分野や強みを見極められると伸ばすポイントがわかります。よく弱みや苦手は克服するべきではないか、、というご意見をいただくのですが心配はありません。子育ての早いうちに「得意」なことを見つけてあげてとことん伸ばしたり承認されていたりすると「苦手」なことにもチャレンジしようという気持ちになるからです。得意な教科の学び方のヒントを苦手に応用することもできます。

2つ目は「選択肢」
選択肢を提示していくこと。親は自分の歩いてきた道で特に困らなかった場合はその選択肢が自分の子どもにもベストなはずだと通常思っています。私立だけ、この学校だけ、医者だけ、と選択肢を狭めるのではなくて積極的に情報収集をしましょう。幸い、インターネットがあります。その気になれば気になるキーワードを入力すればネットが検索をしてくれます。「英語」「高校」などです。選択肢を子どもに提示し、興味を持った学校や習い事、イベントにどんどん誘ってみましょう。きっと好きな分野が見つかってくるはずです。視野が広がり、いろいろな大人と出会い、学校以外の場所でも豊かな体験ができるようになります。親が言ってきかない年齢は外部の大人からフラットに意見を言ってもらえる機会ほど大切なことはありません。

3つ目は「学費」
進みたい道ができたときに支払える学費を用意することです。お金は無限にありませんので世帯収入から算出して「このくらいの学費までなら出せる」と限界設定は必要です。できれば小さいころからお金の大切さ、概念について教育しておくとよいでしょう。銀行に預けさせたり、証券会社で資産を運用させてみたり、、。経済やお金に興味を持つはずです。どうしても学費が用意できないこともあると思います。そんな時は奨学金の道なども一緒に考えられるとよいでしょう。
進路選択をしようという段階の子どもたちに私たちができることはわずかこの3つだけだと考えています。

冒頭にも書きましたが人間をも超えた存在と働く時代に突入する中で、子どもたちは「偏差値」を唯一の基準としないよう、どんな進路を選べばいいのでしょうか。今回は個人的に注目している学校の紹介をします。石川県金沢市の国際高等専門学校です。英語で科学、技術、工学、数学を総合的に学び理工学的思考力を学ぶ全寮制の欧米型スクール。石川県金沢市の国際高専は英語で科学、技術、工学、数学を総合的に学び理工学的思考力を学ぶ全寮制の欧米型スクール。金沢工科大学の連携をとって在学中から大学生と学ぶことができます。そして3年目はNZは留学も必須。卒業の5年後には大学編入、大学院進学の道があります。白山麓キャンパスもあり、恵まれた大自然の中では感性も育まれることでしょう。学費は寮費等込みで300万円。ただしリーダーシップアワード奨学生という制度が4種類あります。技術の日本。理系は論文数でも世界のトップに君臨している日本ですが、「理系」・「英語」がキーワードの生徒さんにはぴったりではないでしょうか。親元を離れて暮らすことほど子どもが成長することはありませんのでボーディングスクールという点も魅力的です。さて、あなたはお子さんに今日、進路についてどんなことができると思いましたか?