2018年2月22日(木曜日)田園調布 開催
「思春期年代の対応法 子育て相談Q&A」
思春期というと皆さんはどの年齢層を想像されますか?性別や個人差はあるものの一般的には10歳ころから18歳ころといわれています。身体的には背が伸び始め、大人らしい体つきになり、声変りが始まる頃です。心の発達面では「依存と自立」を繰り返したり「生きる意味」や「死について」考え始めます。自分、他人、性との出会いや体の急激な変化に子どもは混乱します。やり場のないエネルギーを発散するべく、10代は危険やスリルのある体験を求めることもあります。最近のリサーチでは「思春期は24歳ころまで」という説もあるようです。個人的にも長寿の時代背景もあり戦前戦後に比べて精神年齢はその当時よりもマイナス5歳から10歳くらいなのではないかと感じています。今回でカフェ講座も6回目を迎えました。

講座開始の自己紹介では参加目的やお名前、お子さんの年齢の他に「子どもの良いところ」の紹介をお願いしています。自分のお子さんとタイプが似ていたり全く違うタイプの子どもの子育てについてなどの話に波及していくことがあります。子どもに「メンター」や「自分を生かせる場」を見つけることで、うまく子育ての歯車が回り始めたお母さまがいらっしゃいました。親以外の信頼できる、大人が「そのままの自分を受け入れてくれる」という体験が子どもを変えるというのです。思えば核家族だった頃は、両親は働くので忙しく、子どもを育てていたのは親族や近所の大人達ということも少なくなかったと聞いています。自分のことのように考えてくれる大人もいれば、どんと構えておおらかに見てくれる人もいたでしょう。その多種多様な意見や人間関係に揉まれてきたので反抗する暇やエネルギーのベクトルが家族に向きづらい時代だったとも考えられます。

「核家族、少子化」という時代なので、子どもたちを大勢の大人たちに出会う機会と視野が広がるお手伝いをすることが思春期の親の役割の一つではないか、、という話になりました。例えば「探求型」の塾、や10代の子どもたちを集めた講演会、などの場所です。親は「情報提供」をするサポーターです。強制はしません。子どもが行く気になったらあとはその場の大人にお任せすることも大切です。尖がった大人たちは若者が迷ったり夢を語るのを嬉しそうに聞いてくれることでしょう。よっぽど家族間で煮詰まって言い争いや気を使いすぎてお互いに疲れてしまうくらいならば時には子育てを「外注」してみてもよいでしょう。海外でも子育ての時によく「タイムアウト」というその場からいなくなる方法をしつけに使うことがありますが、思春期には大人の私たちも「タイムアウト」があってもよいのではないでしょうか。

講座の最後には学習スタイルの「気質」について説明しました。簡易アセスメントをその場で記入いただいた後、「結果優先」主義の組織遂行型のお母様たちに対して「プロセス重視」の思索創造型のお母様。その違いだけで「そういう考え方もあるんだ!」と目からうろこが落ちたとの感想をいただきました。参加者の中でも大きないがあるので、きっとお子さんと自分は違うかもしれない!と気が付き、立ち止まることができるでしょう。

ご感想は以下の通り:

  • 勉強だけでない学びの場の情報をたくさん知り視野が広がり助かりました
  • 頭にガンと穴が開いた。与えていた選択肢が狭かった
  • 夫婦で同じ価値感だったので子どもが苦しかったに違いないと気が付いた
  • 自分の自己実現できない反動が子どもに対する態度になってしまったいたことにきがついた

次のカフェ講座は3月1日木曜日「学びの凹凸のある子育て相談Q&A」です。お申し込み受付中。こちらよりお願いします。たくさんの皆様にお会いできますように。