学習スタイルやコーチングについて新たにお問い合わせを頂く機会が増え、資料を刷新していました。
その過程で改めて、学習スタイルではなく「コーチング研修」のみのリクエストもいただく事があるので、「なぜコーチング的な関わりが今教育現場で重要なのか」という根拠として、マインドフルラーニングが所有しているデータの統計からも読み取れることに気づきました。
マインドフルラーニング設立当初は“学校の学び方に合わない”ご家庭の利用が中心だったため、当初のデータは一定のバイアスは否めませんでした。
しかし現在は、公立学校や中高一貫校、企業研修での導入も増え、社会全体の傾向により近いデータとして捉えられるようになってきています。
「気質」から見える傾向伝統的な学校が重視してきた学び方は以下の2つで、総計 約4割 にとどまります。
・組織遂行型(Organized):計画的に積み上げる
・関係影響型(Supportive):協働的に、公平さを重視して学ぶ
一方、残る 6割 は次のようなタイプです。
・表現実行型:動きながら理解が進む
・発明型:自分のペースで深く考えたい
・思索創造型:静かにイメージを広げながら学ぶ
つまり、学校が“主流”として扱ってきた学び方は、実は全体の少数派です。
「優位感覚」から見える傾向
学校現場で一般的に用いられている学び方(聴覚・活字・記述)は合計 約4割。
・聴覚型:話を聴くことで理解
・活字型:教科書・資料を読む
・記述型:文字を書くことで整理
しかし、残り 6割 は異なるアプローチを必要としています。
・発話型(話すことで理解が深まる)
・ピクチャー型(映像・図で理解)
・全身型(体験・動作を通して学ぶ)
・触覚型(手を動かすことで理解)
・スケッチ型(絵や図で整理)

この統計が示していること
話しながら整理したい子が「集中していない」と誤解されたり、
ノートに図を描きながら考える子が「落書き」と注意されたりするのは、
大人が“自分の学び方”を基準に見ている可能性があり、子どもの能力とは関係がないと気がつくことが第一歩。
この統計が示唆するのは、
子どもを理解する前提を整えることの重要性です。
学び方には多様性があり、その違いを理解して関わることで、
子どもの「学びたい力」や「できる力」は驚くほど自然に表れてきます。
まずは立ち止まり、
「この子はどう学ぶと力が発揮されるのか」
という視点で観察すること。
「違いがわかった、ではどうするの?」を共に考え、組織ごとのニーズと照らし合わせたテイラーメードで伴走させていただいています。
それが、コーチング的関わりの第一歩になると考えています。
その「マインドフルラーニング(学習スタイルコーチング)」を知って実践できる大人を増やしたいと心から願いながら活動しています。