
お誘いを受けて久しぶりに映画の自主上映会に参加。
タイトルは 『2040 地球再生のビジョン』で文科省選定作品。
4歳の娘を持つオーストラリアの映画監督デイモン・ガモーが、
もし今ある環境再生のアイデアが世界中に広がったら2040年はどうなるのか?
その答えを探して世界11ヶ国を巡る旅に出るところから始まる。
始まり方は、以前私が何度も自主上映した『Most Likely to Succeed』を思い出させるもの。
「自分の子どもたちが将来幸せに生きるために、今できることは何か」という切り口。
これまで観てきた環境映画——『不都合な真実』や『モンサントの不自然な食べもの』——は、
観終わったあとに落ち込む内容が多かったが、今回はクスッと笑うようなシーンがあったり希望を感じることができる映画だった。
観終えた瞬間に「さあ、私たちに何ができる?」と前向きに考えたくなる。
映画の中では、温暖化や大気汚染、海洋汚染を食い止めるために、私たちができることが6つの切り口で紹介されていた。
1:バングラデシュの自家発電と地域シェア
各家庭にソーラーパネルやソーラーガラスを設置し、自家発電した電力を近隣と分け合う。災害時にも政府支援を待たず復旧可能。
②2:自動運転の公共交通による車保有削減と緑地化
ライドシェア型の自動運転で車の台数を減らし、大気汚染を防ぎ、道路だった場所を緑に戻す。
3: Regenerative farming 再生農業(多様な作物で土壌を蘇らせる)
除草剤で死んだ土を、多品種(8種類ほど)の植物を混植して蘇らせる農法。
4:海洋パーマカルチャー(海藻で海を再生)
海藻を育てて海をアルカリ性にし、CO₂を吸収・酸素を排出。海水温上昇や酸化を防ぎ、食料・肥料にも活用可能。
5:環境データ可視化による教育(オハイオ州)
「ダッシュボード」システムで市内のリサイクルやエネルギー状況を可視化し、授業で行動計画を議論。
6:女子教育と家族計画による人口抑制
教育を受けられない6500万人の女の子に教育と選択の自由を与えることで(Empowering)、爆発的な人口増を防ぐ。
さらに、スウェーデンでは生ごみを回収してメタンガスで公共バスを動かし、残渣は堆肥にする国策も紹介された。
こうした取り組みが続けば、2040年には温暖化を止めて、胸を張って次の世代に地球をバトンタッチできる。
上映後の対話では、「なんとかしたい」という思いを共有する皆さんとのつながりに感謝!!
最近オーストラリアのドキュメンタリーを観る機会が増え、10代の頃に住んでいた街に呼ばれているのかなぁ。
私の願いは、「都会でオフグリッド!」に限りなく近い暮らしをしてみたいということ。
そしてこの映画、学校の授業で上映されたらいいのに…と強く願います。