冒頭のセリフは私がオンラインハイスクールの運営していた時の入学相談で保護者のみなさんから発せられた言葉の一つです。ご自身が学生の時に、与えられるカリキュラムではなくて、自らが学習計画を立て、設定したゴールに向かって学べたら、もっと違う能力や可能性が手に入ったのでは、と、口々におっしゃっていました。

2年前に多様な学びの選択肢を「幅広い年齢の皆さんに伝えたい」と独立しました。ほどなくコロナ感染拡大下となり、20年間でゆっくりと変わってきた日本の教育がこの1年余りで20年を一気に飛び越すインパクトで変わったと肌で感じます。マインドフルラーニングの活動を通して学校の先生方、教育機関の方、企業の方とご縁を育む中で、正に「自分が学生の頃、こんな学校があったら学びたかった」という学校に出会いました。2019年4月に開校したインフィニティ国際学院です。

「10年後の世界を変える人材を育てる学校」をミッションに掲げ、8つのコアスキル(ビジョン構築力、変容力、語学力、コミュニケーション力、情報判断力、創造的思考力、突破力、セルフマネージメント力)を育むことをゴールとしています。高校3年間で国内外を旅しながら学ぶという探究型、体験型のカリキュラムです。オーストラリアのTHINK Global Schoolの日本版、大学で言うとミネルバ大学の様な学びとも言えます。高校の卒業資格は通信制高校の八州学園大学国際高等学校で取得できます。

インフィニティ国際学院の1,2年生は一年のうちの7~8ヶ月自宅から離れ、約1ヶ月ごとにテーマと拠点を変えながら旅するようなカリキュラムに参加します。3年生は個別カリキュラムとなり、巣立ちに向けた進路の準備や個人で探究プロジェクトを行うなど、好きな場所で好きなことに時間を使うことができます。渡航先は東南アジア、アフリカ、ヨーロッパなどの国々を仲間やチューターと家族のように寝食を共にします。滞在先では「自分のビジョンを探求する」というようなテーマを掲げて探究していきます。

企業研修で「自分のビジョンは?」「自分の大切な価値は何?」という問いを投げかけても、「考える機会がなかった」という大人の研修を担当しているので、高校生の多感な時期に自己探求をして自分自身を発見して共有する、アウトプットする過程は貴重で、大事だと共感しています。

ZOOM MTGでお話を伺いました。

コロナ下の今年は旭川・八戸・北九州・石垣・鹿児島など日本国内で滞在型の研修を行い、古民家を利用した研修所に滞在したり、本物の「きこり」と会い、ピザ窯を作るというプロジェクトに学年を超えて協同作業に取り組んだようです。

これまでオンラインハイスクールで多様なルーツを持つ何人もの高校生たちが「自分は何者なのか」と、「アイデンティティクライシス(自己喪失)」を体験していました。私自身も10代の頃に7年間、海外で生活をしたことによって、日本人にもオーストラリア人にもなり切れない自分を体験しています。ですのでコロナの影響で海外に行けなかったことはピンチではありましたが、渡航前に自分自身のルーツである「日本を知る」というチャンスに変わった体験となったと感じました。

最後にこの学校の魅力は滞在型のカリキュラムだけではありません。関わる「先生」が「チューター」という名前で、コーチング的なかかわりで一人一人の得意や強みを伸ばそうとするマインドを持っています。生徒たちのその先の進路を偏差値のみで決めるのではなくて生徒一人一人の自己探求を通してベストな選択を一緒になって伴走していることです。

今年から英語保育園大手の「キンダーキッズ」と提携し、初等部と中等部ができることで一貫したオルタナティブな教育が可能となりました。これからの時代を生き抜くお子さんたちに必要な教育はどんな教育でしょうか?選択肢の一つとして色々な学校を知っておくことは親としてやっておきたいことの一つです。
>>3月21日日曜日10時より在校生による初の「学校説明会」、Youtubeでライブ配信はこちらから>>

*この記事に使用しているスクショ、学校資料共に学校より承諾をいただいています