教育相談で「○○が出来ない子ども」についての相談を受けます。他と比べて、計画通りにやれない子ども、他のことに没頭したら周りが見えなくなる子ども、衝動が抑えられない子ども、親御さんにとっては心配は募るばかりです。今日の講座でも、「苦手の挑戦が先」か、「得意ばかりやらせて良いのか」という問いが出ました。わたしの見解は明確です。「安心安全な場で、まずは得意なことを認める、伸ばす、育む。それができれば子どもは(大人も)自然と自分の苦手だと思っていたことに挑戦するようになる」のです。これが、ワクワク学び、働き、キラキラと輝いてもらうための近道ですね、という感想を頂きました。

東京を中心に200名のママたちが集い学ぶ「毎日発達ママの会」で今年2度目のオンライン講座を開催しました。今回はWISCC IVやKABCなどでもおなじみの「優位感覚」についてお話しました。発達検査と違うところは、多様な学びのオンラインハイスクールの現場で、実践してきた立場で、より具体的に、すぐに活用できること、教材を、お伝え出来ることです。

1回目の講座に引き続き、まずはご参加者であるお母様方自身の優位な五感について発見してもらいました。ご自身の学び方が分かると、子どもに対しても同じような態度で接することが出来るので、まずは子どもを支援する大人が自分自身を理解することがファーストステップなのです。

3つの優位感覚とそれぞれの型の解説後に優位感覚ごとに分かれて「あるある」を共有してもらいました。特に印象的だったのは視覚優位の方の「音だけでは流れていくのでインプットのために活字や図でまとめたものを見せてほしい」という特徴に対して、触覚運動感覚の「自分に落とし込んでからアウトプットするので言語化に時間がかかる」という「感覚」を大事にする意見でした。同じ優位感覚の方同士でブレークアウトで話していただくことによって「安心した」、「自分は自分でいいんだ」と気が付いた、またレクチャーを聞いて自分の優位感覚に合った学び方を子どもに押し付けていたが子どもは全く違う優位感覚だった、やっと子どもに適したアプローチが出来そう、などの気づきが起こりました。

主催者からは「楽しく学びながらお母さんたちがとにかく元気になれました」という感想を頂き、わたしも学校導入例のお話をして応援いただき、励まされた思いでした。2021年はたくさんの教育機関や企業に学習スタイル診断をご案内する予定です。皆さんの地域のフリースクールや塾、学校に、学習スタイルの観点から子どもと接してみるという考えを学んでみませんか?
次回の学習スタイル公開講座は2月10日水曜日10時から12時まで。集中しやすい「学習環境」について8つの観点から学びを深めます。お申し込み詳細はこちらから