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所信表明演説で「ワークライフバランス」についての発言で色々な意見があったけれど
高市さんの発言の「肯定的意図」という切り口で考えてみると、
“誰もが安心して働ける社会をつくりたい”という願いが根底にあるのかもと思うと、見え方が変わるよね、と学習スタイル認定コーチ18期の飲み会で盛り上がった。
そこから肯定的意図について考え続けている。

コーチングで最初に学ぶ基本のひとつに「傾聴」がある。
最近では、株式会社Yellの「聴くサポーター」など、
1on1の場などを通して“聴く”ことの大切さが社会的にも認知されてきたが
こんな時の「ワタシ」の聴き方はどうだろう?
・たとえば、子どもが「学校に行きたくない」と言うとき。
・先生なら、保護者からクレームの連絡が来るとき。
・SNSで自慢投稿に思わず反応するとき。
「肯定的意図」の意味を知っているかどうかで、そこから先の関わりが大きく変わる。
「何を大切にして行動しているんだろう?」
「どんな恐れや願いがあるんだろう?」
「どんな思いで’文句’という形を取っているんだろう?」
そうした問いを通して、“言葉の裏にある願い”を感じ取れるかどうかが「聴くの質」を決める。
たとえば——
「学校に行きたくない」と言う言葉は、先ずは話を聞いてほしいのかもしれない。
文句を言う人は、不安でいっぱいなのかもしれない。
自慢ばかりの人は、認めてもらいたいだけなのかもしれない。
行動や言葉の奥には、“守りたいもの”や“満たしたい思い”がある。
それを見ようとするまなざしが、相手の自己防衛をほどいていく。
だからこそ、コーチングも教育も人間関係も、
「何を言っているか」より、「何を願っているか」に耳を澄ませたい。
そこに、人が変わるきっかけがある。
書きながら私のこの投稿の肯定的意図はなんだろうと考えた時に、一つあるのは「自戒を込めて」だろう。
すごく下手だと思う。言葉通りに取りすぎてしまってハレーションを起こすこと数知れず。
修行した今でも愛情を注ぎたい相手には自然とこの感覚が発動するけれど、
傷つき、心が閉じてしまうとそれができない。
コーチングや対話は、どちらか一方が作るものではなく、“双方で育てる関係”なのにという信念が凝り固まった価値観になって、肯定的意図を聴けなくしてしまう。
まずは自分が幸せであること、満たされること、整えることから何事もスタートだとつくづく思う。
私が釣りに、美味しいものに、あちらこちらに行ったり、家族と仲良くする努力をし続けることは、
自分自身を大切にして、満たそうとしている、整えていることなんだと思う。それが世界の幸せにつながるから。

*傾聴のテーマにぴったりの一冊は、櫻井将さんの『まず、ちゃんと聞く』という書籍。
「聴く」という行為の中のわかりづらい肯定的意図について、わかりやすく書こうとしている一冊。
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