【学習スタイル教材「スタイル探求」試作授業@ドルトン東京学園】

マインドフルラーニングでは、出張授業や先生方の研修、企業での子育て講演会やチームビルディング研修を担当させていただいています。

近年の出張授業の中で挑戦に感じているのは、外部講師として「子どもたちが協働学習の時間をどうやったらより“自分ごと”に捉えられるか」「安心して自己開示できる場をどう実現できるか」ということ。

ワークショップデザインをベースとする授業案やワークの組み立て、関わり方、配布資料の工夫に加えて「教材そのものを工夫することが必要だ」と思うようになりました。

扱っている「学習スタイル診断(企業ではセルフポートレート™️)」は、子どもによっては「学習」という言葉に拒絶感があり、冒頭から「他人事」になりかねません。
これまでは「かえたいやき」や「しゃべりか」といったカードでアイスブレークをしてきましたが、​メインワークにつながる「足場かけ」として学習スタイルそのものをカード教材にしたいと思い続けてきました。

そんな経緯で現在「仮:スタイル探求」というカード教材​2種類セットで開発中です。​これまでも試作を何回も重ねご意見をいただき改良をしてきました。

​8月位試作品ができたので「こすぎの大学」や大学院ゼミで試し、フィードバックをいただいています。

2学期の始めにはドルトン東京の中学2年生のクラスで実施しました。
「これは試作品だから、楽しんだあとに良い点も改善点も教えてね」と伝えてスタート。2種類のカードを前半・後半に分けて使ってみました。

教材の意図は​「一人でできないことも他者の適切なサポートや関わりがあればできるようになる​」を体験してもらうこと。
①自分と他者の違いを知る
②クラスメイトの意外な一面を知る
③自己理解を深める
④​気がつくと主体的、自律的に学んでいたという状態を作る

​です。

「ゲーム?」と聞くと目が輝く子どもたち。普段なら言えないことをカードを介して伝えられた、普段話さないことを話せて良かったという声もあれば、自己開示の難しさや「もっとイラストや気持ちの要素が欲しい」といった改善意見もありました。

普段考えないことを考え脳が活性化している様子を伺いながら、みんなの笑顔を見られて大満足。

この後は子育てグループの​「夫婦関係​」という切り口の団体で試し、その後も複数の学校で授業実施を重ね、年明けにはクラウドファンディングに挑戦していきます。
もし「面白そう!」と思われた​先生は​試作品を持って授業内で実施しますので、ぜひお声掛けください。

大変お忙しい中、授業にご協力いただいた黒沢先生には大大大感謝です。

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