
少しご報告が前後しますが、4月3日、ドルトン東京学園の中1・中2の先生方に向けた「学習スタイルコーチング研修」を実施させていただきました。
昨年度、初めて中1の生徒さんにセルフポートレート™(学習スタイル診断)を導入いただき、先生方の研修2回、授業2回を実施。5月の保護者会では学年主任の先生からも説明があり、ご家庭でも「学習スタイル」が共通言語として定着しつつあると伺いました。さらに10月には、希望された中等部・高等部の保護者向けに90分の講演も実施させていただきました。
今年度は、昨年度SPを受けた生徒たちが中2に進級し、新中1にも導入されることとなり、年度初めに中1・中2の先生方合同で約2時間の研修を担当しました。
昨年度は先生方の個々の判断に委ねられる形での活用だったとのこともあり、今年度は学校全体としての方向性と結びつけた提案を大切にしたいと考え、事前に実施されたドルトンプランの教員研修に私自身が参加をさせていただきました。
ドルトンプランは、アメリカの教育改革家ヘレン・パーカストが提唱した教育モデルで、「アサインメント(課題)」「ラボラトリー(自立学習)」という二つの柱を中心に、「自由と責任」「自立と協働」をキーワードとした、生徒主体の学びを実現するものです。ドルトン東京学園でも、この理念を基盤としながら、子どもたち一人ひとりの“学びの選択”を大切にした教育が展開されています。
私自身がかつて東京インターハイスクールで目指していた学びの形とも通じるものであり、さらに最近学び直している“デモクラシー”の概念とも深く重なると感じました。
今回の研修では、教科や個人面談、基礎ラボなどの場面で、実際にどのように活用できそうかを先生方とともに考える時間を設け、「非常に有意義だった」という声を多くいただきました。
一方で、「もう少し少人数のほうが丁寧に進められそう」「年度初めで疲れていたが、参加してよかった」という率直なご感想もいただきました。
学習スタイルコーチングは、知識を伝えるだけでなく、日々の実践を通じて深めていくものです。だからこそ今年度は、より現場に寄り添いながら、先生方と連携し、授業づくりや生徒理解に具体的に役立つ支援をしていきたいと考えています。
アンケートからの一部抜粋
「教員同士の気質が分かり、チームとしての関係づくりにもつながった」
「授業デザインの視点が変わりそう」
「ファシリテーションの方法も学びになった。もっと長い研修も受けてみたい」
「自分の授業も見直すきっかけになった」
「データの活かし方や実践例をさらに知りたい」など
新年度のご多忙の中、貴重なお時間を研修にあててくださった先生方に、改めて感謝申し上げます。
(写真SNS掲載許可いただいています)
