開校3年目のインフィニティ国際学院中等部。
北海道の大雪山自然公園公園内、層雲峡キャンパスでは金曜日が中等部の1学期の授業の最終日でした。
(7月からは高等部と合同プログラム「森プロジェクト」が1ヶ月行われ、夏休みになります)
大切にしている価値を最上位に置き、プログラム設計の試行錯誤をしながら、
週単位のチューターMTGでの振り返りと、毎学期ごとのスタッフ合宿の二つの振り返りを大切にしてきました。
その結果、子どもと接するとき大人の立ち現れ方から、カリキュラム設計などのノウハウを取り入れた最先端の学び場になりつつあります。
この日は今年度から導入したSEE Learning(Social Emotional Ethical Learning)の授業の最終発表に参加しました。
「思いやり」を意識するようになった、と生徒全員が口を揃えて話しました。
インフィニティは英語Native、日本語Nativeの生徒が混在して学んでいるので、それぞれの得意な言語で発表するのですが
それが自然なのもインフィニティらしさ。
SEE Learningのクラス毎に、「今週はいつ誰に思いやりを実践するか?」という宿題を設定し子どもたちは実践します。
「夜同室のAくんが親と話している時に、静かにしているようにした」
「お皿洗いを自分の担当ではないけれど手伝った」
など、少しずつ思いやりの輪が、自分から他者へ向き始めている様子が伺えました。
「水をゆっくりと飲む」、「両手を合わせる」などのマインドフルネスのワークから、自分自身の感情や状態の気づきが高まった様子は、その後の
生活MTGの対話の時にも効果を発揮していました。
寝食を共にする共同生活では、自炊や週末の外出といった、日々の共同生活だからこそ起こり得る問題が日常的に起こります。
生活MTGは対話で解決する場として、毎週金曜日の午後に行われています。
この日も熱い議論になりました。
途中、「僕たちの会話はピンポンのように反応的になっている」と、
とある生徒が自分たちの「言い合い」のように思える状況を言い表していて、
その場がハッとした瞬間がありました。
「どうしたら全員にとっていいアイデアになるんだろう?」と民主主義的な話し合いの場を週1回持てる幸せ。
正解がない問題が多いので、頭から煙の出るような議論になることも多いのですが
どんなに意見が対立したり、割れても、1日の最後のチェックアウトでは全員が揃って、「ありがとう」を言える時間になります。
学びの場に心理的安全性がある。
自分はそのままで受け入れられるからこそ、違う意見も聞ける。
社会に出た時に必要な対話力、相手の意見を受容する力が、この1学期で随分と培われてきた様子に私も嬉しくなりました。
縁の下の力持ち、チューターの存在は大きいです。そこに伴走できていること、役に立てていることに感謝しています。
イベント予告
香港のピーターセンゲのWSの報告会とその後の実践事例、「仮:EQとシステム思考の融合:オルタナティブ教育の新しい風」を8月22日木夜(予定)に開催します。
インフィニティ国際学院中等部チューター、マツケンと開催します。
今から予定を空けておいてください!
インフィニティ国際学院の子どものサマースクール
並行開催の大人の学校 大人も教室を飛び出して学ぼう!
残席あとわずか。
お申し込みをお待ちしています。