学習スタイル認定コーチ養成講座は自らが生涯学習者になる、ということで毎月1回のオンラインフォローアップ講座を開催しています。
7月のフォローアップ講座は特別ゲストをお招きしました。


カナダのブリティッシュコロンビア州で公立高校の数学の教師をしておられ、
また、Simon Fraser Universityの大学院で学びながら、シンキングクラスルーム(考える教室)という手法を実践されている梅木卓也さんです。


2003年から15年間始まった研究によるとカナダや北米の幼稚園から高校の授業中に
実際に「考えている」子どもは2割だったというリサーチ結果があります。


その2割が授業中に考える時間は更にその2割の時間、つまり10分間だという研究結果があります。
つまり8割の生徒は一般の授業の時に考えていないという実態があります。
パターンを覚えれば解ける問題はルーティーンで、誰かのまねごとの学びで、その時に私たちは考えていないと言われています。


そこで、考えることができる教室とはどんな条件が必要か、
クラス内の家具の配置から、生徒の姿勢などを検証し、とりあえずやってみよう!と意欲のわく問題を最初に用意し、コラボレーションで授業に取り組みます。


試行錯誤の結果、座っているより立って授業をすることや消しやすいホワイトボードをたくさん壁に用意する環境が生まれました。
私たち学習スタイルコーチたちもブレークアウトルームに分かれて数学の問題に取り組み、Thiking Classroomを体験しました。


以下参加者からの感想を一部紹介します。


自分も子ども一人一人が自分の考えをもつ授業をずっと模索してきていたので、とても興味深く聞かせていただきました。教師の観察と会話による評価について勉強になりました。
考える授業の取り組みに、大変共感しました。


Thinking classroomの全体像がわかったことと、実際に体験することができたので。考えることの大切さを改めて実感することができました。そして、考える事って楽しいと感じたので、それを周りにも伝えていきたいです。
ブレイクアウトルームに参加している時の私の様子を見て、息子が、何をやっていたのか興味を持って聞いてきたので、息子の友達が来たときに、やってみようと思っています。


シンキングクラスルームの紹介だけでなく実際に体験できたため。また算数数学に限らず、「Thinking(考える)」という行為を成立させるための条件(やってみようと思わせる導入、ランダム3人、立つ、簡単に消せる、等)が分かり、他教科や日常に活かせると感じた為。感な想として、最後の「先生たちって教えたがり」という言葉もとても強烈で、そもそも「先生」の立ち位置や「教育」という言葉が、これから必要とされる「自分で考え行動する」という能力・資質を伸ばす仕組みになってないと感じた。


実践者の声を聴けることがとても有意義でした。カナダの生徒さんたちは、小学校でも、積み重ねもあるというのが印象的でした。Thinking classroomだけでなく、対話やディスカッションのための土壌づくりとして、日本で必要だと思うことについても、お話できたらよかったなぁと思いました。
学習支援でグループワークを行っており、今後実践できるヒントをいただけた。体験できたことで実践することも可能だと感じたから。


コーチングはクライアントに考えてもらって可能性を引き出すこと、
マインドフルラーニングの目指す学びの在り方に共通したスタンスがあり、このThinking Classroomが日本全国のすべての学校に入ることを夢見ています。


次回のフォローアップ講座は、「発達と学び」をテーマにコーチたちと学びます。
*お顔出しOKな学習スタイルコーチたちと撮影
マインドフルラーニングの学びに参加してみませんか?


公開オンライン講座は以下の通りです。
🍀8月8日(月)は本間正人先生とのコラボレーション講座を開催します。【すぐに学校で実践できるコーチング講座】
https://dialogue4education43.peatix.com
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🍀9月11日(日)に【子どもから「学校に行きたくない」と言われたら?】 ー5つの学習スタイルから考える子どもの「強み」と「学び」ー
https://dialogue4education42.peatix.com
の開催を予定しています。お申し込みをお待ちしています。