新年度に入りチームビルディングや自己探究のための「学習スタイルコーチングメソッド」の研修を企業向け、教員向け/生徒向けに行っています。「いつも期限を守らないあの人」とか「一人よりも他人と関わりたがる生徒」について学んだ結果、これまでとは違う視点で見るようになり「イライラが減った」、本当の意味での「みんな違ってみんないいが分かった」というご意見をいただいています。

私の届けたいもう一つの層は「保護者」です。学校で過ごす時間は長いものの、子どものホームベースとなる安心安全の基地は家庭です。家庭と、子どもと、教員で「学習スタイル」の共通言語/共通認識を持つことがゴールです。共通認識をベースにすれば、子どもの進路選択や普段の課題の提出の仕方の連携が3者で取れるようになります。コミュニケーションがスムーズになりますので、先生も指導しやすくなる、親御さんも、子どもも、我慢したり気を使いすぎたりしなくなるというメリットがあります。保護者向けの講座も、教師研修と同様に重要だと考え、新年度に保護者向けの学習スタイル研修を取り入れてくださっている学校があります。インターナショナルスクールオブ長野です。

実践のサイクル

土曜日の夜19時から2時間という家庭でも一番忙しい時間ですが、学習スタイルを受けたほぼ全員の保護者にオンラインで参加いただきました。ISNはIB(インターナショナルバカロレア)とPBL、探究型の学びをベースにしたインターナショナルスクールで、親御さんも子どもとのかかわりを学びたい、ととても熱心です。1か月ごとに保護者向けの研修を行うので、一度学んだことを実践し、次の講座で振り返りをして、新たな学びに、という「学びの循環」の伴走させていただきその効果を感じています。一人一人試行錯誤しているご家庭が、全員で悩み、子どもとのかかわり方を考えていく過程でまずは自分自身の強みや苦手に気が付きます。そして次は「これを子どもにやってみよう!」とワクワクします。そんな体験を保護者向け講座では提供しています。保護者研修でいただいている感想を紹介します。

【ご感想から一部ご紹介】

  • 感覚から違うということを考えるはじめての機会でした。子どもに働きかける場合は、よく観察してからにしようと思いました。
  • 子どもがピクチャー型、全身型が効果的だとわかったので、YouTubeを強制的にストップさせるのではなく、それを観て学んでいるのかどうか様子を見たいと思います。また、割と立ちながらテレビのクイズ番組とかを熱心に観ているので何を学んでいるのか聞いてみたいと思いました。
  • 会話でのやりとりで言葉が出にくいのはピクチャー型だと感じました。5感を意識して人に伝える工夫をする。子供が発話型なので会話の時間を長くしたいと思った。
  • 子どもの気質や優位性をもっと理解して、可能性を断ち切らないようにこれからも勉強したいです
  • これからやっていきたいのは、前回の気質を改めて先生スタッフと話をする時間をとりたい、という事と、各タイプを参考に、先生と生徒が、「探求の計画の仕方、リサーチ方法、アセスメントの仕方」を話し合って決められる環境を取り入れることです。
  • なんでこう考えられないんだろう、と思わないで、気質が違うんだな、と考えられるようになりたいと思いました。
  • 同じ学校の保護者、先生と共有出来て良かった。
  • 保護者の方と親目線でブレイクアウトセッションで懇談できて、関係がより身近になれた気がします。また、保護者の方もお子さんの気質と自分の気質を知り、それぞれ何か持ち帰ることができたので次の優位感覚の講座が楽しみです。

保護者向けの勉強会が学校の先生方や子どもたちとって有効です。「学習スタイルコーチングメソッド」の保護者向けの研修をお受けしています。費用や回数、内容などのお問い合わせはこちらお願いいたします。