ある時、親子で学習スタイル診断を受けたお父さんから以下のメールが届きました。
「学習スタイル診断を受けました。今のところ、答えたことがそのまま結果に出ただけというのが正直な感想です。」とメールに綴られていました。色々なアセスメントを知り尽くしている先生や保護者にも、よく尋ねられるエピソードです。
一般的な、タイプ別のアセスメントや「診断」と言われているものは、自分自身が診断の結果をコントロールをできないように、無意識と自分が認識している自分の乖離を埋めるための質問のシステムになっています。例えば「慎重派」と「行動派」の結果を導くために、似たような質問を繰り返し、順番も入れ替えて投げかけて、結果を出します。思いもよらない自分を発見したという観点で「はっ」とすることが多いようです。
学習スタイル診断は、英語では「Self Potrait」と言います。自分自身を映し出す鏡なので、受けた人が選んだものがそのまま表示されます。ですので冒頭のお父様の反応はごく自然です。 答えたものがそのまま表示されると、自分自身は選んだので「当たり前の結果」なのですが、家族で診断を受けることで「自分の当たり前は、家族の当たり前ではなかった」ことに気が付きます。教室でも、企業でも、同様のことが起こります。
学習スタイル診断の結果は、そういう意味の「はっ」はなく、家族や他の人の結果を見て「はっ」とします。
診断を受けている最中にこれまで考えてもみなかった学び方と向き合うので診断を受ける過程で自己理解が進みます。
解説コーチングが必ずセットになって案内をしている理由は「コーチ」が介在することで選んだものを一つ一つ「あなたらしいと思うか?」と親やお子さんに確認をしていくからなのです。解説は一方的に聞くのではなくて、質問されて考え答える、というインタラクティブな時間ともいえます。
お子さんの場合は、「いつもの自分」ではなく、「憧れている自分」が診断結果に出ていたり学校や家庭で求められている学び方の診断結果が出ていたりすることが多い傾向にあります。特に日本の教育では、「あなたがしたいことは何?」と確認をして育てる文化よりは「周りに合わせる」ことを重んじる文化があります。診断結果に乖離があることは決して悪いことではなく、環境的にも自然なことです。
そこに気が付き、どうしてそのような結果が出たか、では親として、大人として、子どもにどうかかわればいいか、解説コーチングで考えます。同時に自分らしい学び方をコーチと一緒に発見し、「自分は自分でいいんだ!」とお子さんや親御さんに最後に気が付いてもらうのがゴールの一つなのです。
わたしは解説コーチングはいきなり親子同席ではなくて、まずは親御さんのみの解説の中でお子さんに対する不安や悩みを伺い、ご自身の自己発見のお手伝いをしています。解説コーチングは通常2時間前後かかりますが親御さんが、気が付き、一つ二つ解説後にやってみたいことを宣言していただくことで劇的にお子さんが伸び伸びとして学びに向かわれる様子をご報告いただいています。
最近では復習のための録画をして、あとでURLをご案内していますので何度でも見返すこともできます。
学習スタイル診断は聞かれたこともないような質問で自己発見をする旅とも言えます。今年は企業、学校、塾、フリースクールなどの教育機関に一気に導入をいたします。
それにより、日本中の一人一人が「自分ていいな」という気持ちを抱きながら学びに向かいそしてお互いの違いを尊重し合う社会に近づくことを20年の多様学びの集大成と使命として取り組んでいます。
☘学習スタイル診断の詳細とお申し込みはこちらから:http://mindfulkosodate.com/learning-style
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