【あまくない砂糖の話】はオーストラリア人によるドキュメンタリー映画。

内容はマクドナルドを食べ続ける身体実験をした米国のドキュメンタリー映画、「スーパーサイズミーsuper size me」の砂糖版である。

元々超健康的な食生活を送っていた主人公が『低脂肪〇×」「栄養バー」、100%ジュースなどの「健康食品」からオーストラリアの成人男性の平均摂取量の一日ティースプーン40杯分の精製された砂糖を60日間摂取する人体実験という内容。ケーキやお菓子を食べなくてもいとも簡単に砂糖は摂取が可能という。

元来大地のものを食べていて「砂糖」を摂取していなかった原住民のアボリジニが西洋化された食事で糖尿病や腎臓病などこれまでになかった病気にかかり早くに命を落とすありさまなども紹介されている。

実験開始後2週間で砂糖に対する渇望が湧き、ムードスイング(気分の上げ下げ)が起こり、体がだるくなり、集中が難しくなった。60日後の血液検査では肝臓の数値が悪化し、体重が増え(確か2か月で8キロ増)、腰回りが20㎝ほど増え、内臓に脂肪が付き、と散々な結果だった。

3歳ごろからMountain Dewという炭酸飲料水を哺乳瓶に入れて飲んで育ってきたティーンエイジャーの歯はボロボロ。歯茎の炎症のせいで治療の麻酔が効かずに痛さに耐え兼ね治療を拒否。

各メーカーは教育に出資をしてしまうと砂糖商品が売れなくなるので教育に対する投資の代わりに、移動歯医者の車を提供したりする。

そして砂糖学会では、炭酸飲料水メーカーが研究費をスポンサーしている教授が「慢性的な疾患やメタボと砂糖の因果関係はない」という論文を発表。

映画の中では結論としてガンや心臓疾患、糖尿病の原因は砂糖だと複数の専門家からの言葉があり。アメリカだったら利権の関係で映画化にこぎつけなかったような内容だろうから一見の価値あり。

甘いものを食べると気分が落ち着くという方、いつもお腹が空いてつい甘いものをチョコチョコ食べてしまうという方は血糖値が乱高下しているので、潜在的な病気の要注意。

そもそも甘いものが欲しいのは鉄とタンパクが足りないので甘いものを食べて即効性の高いエネルギーにする。その結果、糖によるビタミンCやBの消費でビタミン不足になりあらゆる慢性疾患の元となる。

映画では糖の代わりに良質の脂質を取ること(アボカド・ナッツ類)を勧めている。脂質は血糖値が乱高下しないからお腹がすきづらくなる。

元の食生活に戻すときに数週間の糖離脱症状に悩まされる。まるで麻薬のようだと主人公。その後はぼーっとしていた表情も変わり、動きも機敏に体重も元に戻った。

オーストラリア英語(飴をlollies、食べ物をtuckerと言ったり、thinkの代わりにreckonを連発したり)やオーストラリアの風景が懐かしい。アマゾンプライムで家族と一緒に見たい映画の一つだ。