2018年7月15日日曜日 立命館アジア太平洋大学 オープンキャンパス in 大分
「日本の大学780校の中でも極端に違う大学」と一年ほど前に入試課のご担当者から話を聞いていた立命館アジア太平洋大学、通称APU。生徒たちの進路先として注目していたので東京の説明会だけでも2回は参加。この度念願が叶って地元大分のオープンキャンパスに参加した。APUは2000年に産業界の200社余りが「これから社会を担う人材を育成するためにはどのような教育が必要か」と考えて作った大学である。ESL的な語学学校に毛の生えたような大学ではなく、英語をツールとして学問を学ぶ場所。学部は国際認証AACSBの認定を受けているAPM,国際経営学部とアジア太平洋学部の2つである。
現在は6000人の学生が在籍し、その内の半数は世界88か国からはるばる大分まで来た留学生。その開学の構想に大勢の留学生が来ると混乱を招く、、と当時は地元の大きな反対にもあったと聞いていたが今は逆に地域とかなり密着し、地域活性化の一役を買っている。APUは私の中でも子どもにぜひ進学をしてもらいたい大学のトップ3に入っている。その最大の魅力は3つある。一つは大自然に囲まれた絶好の立地。地元は別府温泉、西には湯布院と、温泉地にも囲まれている。2つ目は英語ですべての授業が行われていること。3つ目は留学生が学部の半数在籍をしていること。APハウスという寮も1200人が住んでいて、6:4の割合で外国人留学生と日本人だ。つまり日本にいながら海外にいるような錯覚に陥るような環境の中、勉強に、ボランティア活動に、といそしむことができる。
オープンキャンパスツアーでは入試の担当者からも、GASSというオープンキャンパスを企画運営する学生団体の学生たちも口をそろえて「大学で遊びたいならばAPUに来ないほうが良い」という。APUの生活に「暇」という言葉は無縁のようだ。11時から始まるオープンキャンパスのために朝6時に自宅を出発して飛行機で参加。講堂に集まった数は1000名。過去最高だという。学校説明開始までのオープニングイベントは一切大学側の大人が関わらない。テコンドーサークルが板割りの実演をする。それに引き続き、劇団が「APUの新入生の生活」についての劇を行う。英語が全くしゃべれないし内気な日本人学生が寮でインドネシア人の学生と心を開いてキャンパスライフに溶け込む、、という内容は20分間に凝縮されていて、シナリオも展開もうまくできていて笑いも取る。学生たちの自主性に感激して涙が出てきた。
その後AO入試の説明会、個別相談会、オナーズプログラムやAPハウス見学、、と35度近くなる真夏のキャンパス内を歩き回るがどこを回っていても黄色いTシャツを着たGASS(キャンパスツアー企画学生団体)の国籍豊かな生徒たちがいて笑いかけてくれる。自然に笑みがこぼれる。途中でカフェテリアを利用したが、900席もあり、和食や洋食だけでなく、タイカレーやナシゴレンなどの世界のメニューも盛りだくさん。家族4人でたっぷり食べて2000円だった。ちょっと外をのぞくと緑の山々。時間がのんびりと流れていた。
APUにはわざわざ東京から企業の採用担当者が説明にやってくる。また世界88か国の友人たちができるので、夏休み、春休み、、には友人たちの故郷に一緒に帰省したり、世界中にコネクションが出来上がる。ある総合商社の父親はそのコネクションだけでも十分な価値があると、息子に熱心に入学を勧めたという。視野が無理にでも広がる場所だ。留学生の皆さんにも声をかけてみたがトフルibt90点から100点以上の超優秀で、将来は自国に帰り、国の発展のために学びたい学生たちなのでこちらも熱意にほだされる。「大学は名前じゃない」と何人もの日本人学生が話していた。
そんな環境で過ごす4年間は間違いなく忘れがたい体験となり、糧となり、将来この経験が自分を助けてくれるに違いない。ここ数年で最も注目を浴びている大学の一つ。まずは観て聴いて確かめて。次のキャンパスツアーは8月5日。こういう大学が日本にあることを私も心から嬉しく思う。夏休み温泉は入りがてら別府まで一足伸ばしてみてはいかがですか?立命館アジア太平洋学部のリンクはこちら