はじめに
マインドフルラーニングの企業研修では研修前と研修後の効果測定アンケートを実施し、どのように研修を通して変化をしたか、しなかったか、を可視化しています。
  
コーチング研修においては、「伴走型」の研修をお勧めしています。
研修はチームの「対話」、「学び」の時間というだけではなく、学んだことを実践し、習慣にしていくことを目的にしているからです。
  
特にマインドフルラーニングの企業研修では、パーソナライズドされたセルフポートレート™️という診断をベースに、お互いのタイプを理解した上で、それに沿ったコーチングの手法や、コミュニケーションの受け取り方、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の視点を生かした相互理解を促す研修として機能しています。
  
効果検証事例
2023年度に10か月間伴走させていただいた都築電気株式会社の研修の様子を紹介します。
人事や人材開発に携わる若手リーダーが参加したマインドフルラーニングコーチング研修では月に2回、2時間ずつの時間を取っていただき対面研修をメインに行いました。
  
伴走型の研修の組み立ては3部構成で設計しています。
①在り方を学ぶ、②スキルを学ぶ、③実践
  
修了後に「コーチ」として在れるように、
研修と研修の間には1on1(一対一の対話形式) でコーチングの良さを知ってもらい、体験いただく機会を作りました。
また課題に取り組むことで研修の学びをオンゴーイングにすることを体験いただきました。
  
ともすれば大人の学びは、「これから何が始まるんだろう」とちょっと構える感じがあることも多いですが、
都築電気の皆さんには「研修中のモヤモヤは率直に積極的に語り合いましょう!」と伝え、その通りに時間を作っていただきました。
  
10か月間の伴走の結果、
・研修自体の満足度は、100%の満足・大変満足を頂きました。
・研修講師の満足度は100%の「大変満足」を頂きました。


  
この満足度は、研修講師である私だけの成果ではなく、どんなに忙しくても「学び」にコミットしてくださった参加者の皆さんと一緒に作り上げた「協働作業」がもたらしたものです。
  
コーチングの効果測定アンケートについては、7つのカテゴリー(目標設定、ビジョン、自己評価、コミュニケーション、コーチングスキル、チームワーク、タスク管理)と、それにまつわる合計35項目の回答データを分析しました。
ほぼすべての項目で数値の上昇やスキルアップが見られました。
  
研修の目的である、タイプに合わせたオーダーメイドコミュニケーション、成長のための必要なマインド(ビジョン構築力)や今後のキャリア形成のための目標設定などは、研修前に比べて総じて数値が上昇していました。
また研修のゴールである、コミュニケーションスタイルのステップや手順、コーチングの実践についても、コミュニケーションやスキルの面においてはチーム平均値がすべての項目で上昇していました。


  
参加者からは

「コーチングのスキルを学びながら、実際にコーチングを受けながら研修に参加できた」、
「もっと人と話したいとおもうようになった(研修を通して価値観の交換ができたことが楽しかった)」、
「一番は人に興味を持つことができた。相手のことを理解することの楽しさや、一緒に答えを探しに行くことの大変さなど知ることができ、それに向き合うことができるようになった。」、
「相手の言葉を引き出すコミュニケーションの重要性を理解した。」、
「積極的に自分から発言するようになった。」、
「業務やプライベートでも非常に役立つスキルであったこと、また、研修も毎回楽しく実践させていただくことができた」、「話すことの大切さを改めて感じたこと、そして、人と話すことを苦手に思っていましたが億劫に感じなくなったのが一番の大きな変化です。伝えることも、受け止めることも、前よりできるようになった気がします。」、
と前向きなコメントを頂きました。

【10ヶ月間ご参加いただいた写真掲載OKな若手リーダーの皆様と】
  
仕事のみにとどまらず、「家族とのコミュニケーションがスムーズになった」という声や、更に「コーチングの文化をどう組織全体に根付かせていくか考えたい」、という次のアクションを見据えたコメントもいただくなど前向きなエネルギーを感じました。
  
まとめ
松下幸之助の有名な言葉があります。
「松下電器は何をしている会社かと聞かれたら、’人をつくるところです。合わせて電気機器も作っています’とお答えなさい。」
人材は「コスト」ではなく、未来に続く「投資」です。
この機にぜひ少し組織の在り方について考えたい、リーダーを育成したい、などがございましたら、お声掛けください。
 
マインドフルラーニングでは、学校教育と社会が一貫している必要があると考え、
私自身も学校だけでなく引き続き企業の実情を学ばせていただく姿勢で、一回きりの研修ではなく伴走型の企業研修に手ごたえを感じ、引き続き増やしていきたいと考えています。
    
本研修では、参加者一人ひとりが、他者の価値観を尊重できる習慣を身に着けることを目指しました。、それぞれの経験や性格の違いを踏まえるマネジメントとして学び深かった、というコメントを管理職からいただきました。
またご参加いただいた全員が職場・家庭内においての人間関係改善や仕事・生活においてWell-beingを一層実感できる状態になったとご報告いただいています。
  
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