葉山のオルタナティブ小学校「ひみつきち森学園」を訪問。

1年ほど前に、公式HPから学習スタイルコーチングのお申し込みをいただいたクライアントさんから「ひみつきち」を伺い、

その後北海道上川の上川町創造イベントで「ひみつきち」の保護者さんと出会い、

お話を伺えば伺うほど

私が東京インターハイスクール時代に高校生ではもう遅いと感じ、「もっと早いうちからこの学びを届けたい!」と考えていたポリシーに近いことを掲げていることが分かり、訪問したくてウズウズしていました。

ひみつきちの訪問は、サイズの関係で一度に4名までと決まっていて、

自らも川崎市でコミュニティスペースを運営し、学習スタイルコーチでもある美由紀さんと、伴走をさせていただいているインフィニティ国際学院の中等部のなつさんに声をかけました。

ひみつきちは、古民家が校舎。

中は朝からの掃除でピカピカでした。

朝から全員で掃除をして、床に「今日ももよろしくね」と挨拶をします。

自分たちで掃除をすると、1日の場の使い方が変わってくるそうです。

その次はサークルタイム、対話、など自分の気持ちとチェックインをしたり

ヨガを通して自分の体とチェックインをしていました。

感情と感覚、反応と観察についてなど青ちゃんが説明している様子は私にとっても勉強になるほどでした。

「今ここ」に意識があるおかげもあって、その後の自由進度の教科学習の時間は、さぼるとか、つまらなそうにしている子どもは皆無。

驚いたのは、学びながら自分が困ったり、違うことをしたいな、とおもったら

立ち返るポリシーがあるということ。

ある生徒が

「これまでの勉強の仕方を変えたい」とリソース表の前に来て

これまでは、まなび地図とチームワークのリソースを使ったから、今度は環境制限のリソースで学習に取り掛かってみたい、と教えてくれました。

ポリシーがあれば、自分で考えて試行錯誤をすることもできます。

ひみつきちでは、教科の1週間の学びの目当てをそれぞれが立てます。

水曜日に中間の振り返り、金曜日には1週間の振り返りをしますが、

自分で目当てを立てるので、学びが自分ごと。

「あー漢字やだなー」といいながらも「でも自分で○ページやるって決めたから頑張ろう」と教えてくれた子どももいました。

訪問後半では、ちほさんからお話を伺いました。

ひみつきちは、イエナプランやデンマークの教育を参考にしていること、

組織作りの際にはシステム思考を取り入れ、例えば「モノと人を大切にしましょう」と直接伝えるより、それらを実現するシステムを考えて作っているとのことでした。

「まずは一回やってご覧」が言い合える環境ということ、

また大人同士が「やらかしたOf the year」など一年の「失敗を」棚卸しし、笑い合えるエピソード。

大人も失敗しているけれど、「大丈夫!」というメッセージを背中で見せているようにも思いました。

子どもの可能性を信じ、「それどうおもう?」と問いかける大人の姿が印象的でした。

自分の現場に持ち帰るものがそれぞれあったようです。