3回シリーズの講座を通して主催者の私自身が一番学び、変わったと実感しています。2004年に、オンラインハイスクールの生徒から「ゲームを歴史の学習にしたい」と相談があったことがきっかけで、「ゲーム」に対する見方が変わりました。それ以降たくさんの保護者からの相談を受け、才能を持った生徒たちと伴走をしてきました。ゲームからチームワークや、目標達成、クリエイティビティなど色々な視点で学んでいる姿を応援していたにもかかわらず、実際には家に帰ると、プレイステーションが2台ありスマホは家族全員が持っている現状で、ゲームをやり続ける、「やりすぎ」と思える家族の状態を承認しきれずにいました。それはきっと、「もっと家事を手伝ってほしい」とか「学生ならこうあるべきだ」の思いがあったからです。


ゲームのやりすぎ問題についてのオンラインダイアローグを毎月開催するようになり、ファーストステップとしてゲームについてまず親自身が興味を持つこと、子どもがどんなプレイの仕方をしているのか聞くこと、をお伝えしました。家でもそのように夫や子たちに接してみました。次のステップとしてゲームの種類や遊び方から、「分析思考」か「直感感覚」なのか、「前進目標達成」か「温和同調」なのか、と俯瞰して家族の強みを見守ることができるようになりました。一連の体験をしている中で、伴走してきた生徒も思い浮かべました。そこで気が付いたのです。ゲームは「怒られない否定されない邪魔されない場所」だとすると、親や大人がうるさくすればするほど、ゲームに「安心安全」を求めるということ。逆に安心安全が満たされれば、マズローの欲求段階に観られるように、「自己実現」などの高次の欲求に自発的に挑戦するようになるということ。確かに私の家族も、サポートしてきた生徒も、その段階を追っていました。逆に安心安全が最後まで満たされなかった子どもは、引きこもる状態が続き、学校のスタッフとしてはできることが限られてしまいました。


第3回目のオンラインダイアローグは今シリーズ最後の回となります。「ゲームから子どもの多様な学びを考える」という視点で数あるゲームの中から一例として「マインクラフト」を挙げて、子どもの学び方、ゲームの仕方について深めていきます。諸外国ではマイクラは教材に使われているということで、「マイクラならゲームをやってもよい」と許可を与えるような家も多いのではないでしょうか。一般的なマイクラのイメージは知的で創造性やプログラミングを育むという点ですが、それはマイクラの要素の氷山の一角。今回の講座ではマイクラをはじめとしたゲーム全体を、子どもの「多様な学び方」のツールの一つとして見ていただく視点をお持ち帰りいただきます。マインドフルラーニングと講師の翁長氏のコラボレーション講座の集大成となります。コーチとして、哲学対話のルールの体現者として、私自身の「家族へのアプローチその後」もぜひ聞きに来てください。当日のご参加はSNSシェア割引きでお得にご参加ください。また当日ご参加の叶わない方には録画視聴チケットもご用意しています。皆さんのご参加を講師一同お待ちしています。>>詳細/お申し込みはこちらから>>