「どうして〇〇なの!」とか「なんで××なの!」と思うことは子育て人育て、人とのかかわりにおいて日常茶飯事である。その時の3つのパターンを紹介する。その3つを理解すること、そして自分の状態を客観的に認識できれば、次に起こす行動を選ぶことができるようになる。

他人を批判したくなった時の3つの思考パターンは以下と言われている。
1:被害者意識
2:べき思考、白黒志向
3:コントロール

1:被害者意識
自分ばかりがつらい目にあっている、自分だけが大変な思いをしている、自分はかわいそうといった憤りや苛立ち、徒労感、自分への哀れみ。責任感が非常に強かったり一生懸命になって周囲の世話を焼こうとする人は無理をするためにこうした感情を抱えがち。
「いやだよ」とか「もうできないよ」と放り出してしまえるのならば被害者感情にはならない。嫌になっても自分の声を無視して必死に頑張ってため込むので「なんで~」になる。自分の幸せが「相手次第」になっているときにも起こりやすくなる。

周囲や特定の相手ではなくて「自分」を主人公にして、自分の感じていること、自分が必要としていること、自分がやりたいことに目を向ける。つらくなっている自分を楽にできるのはあなた自身しかいない。

休む、責任を分かち合う、一人の時間を確保、信頼できる人に話す、しばらく会っていない友人に連絡してみる、部屋の模様替えをする、旅行に行く、映画を見る、、などの行動は苦しい状況が変わらないかもしれないが、素敵な時間を過ごせることに気がつける。私の場合はぬるい露天風呂に入ると天国にいる気分になる。定期的に受けるマッサージも心からリラックスできる。

2:べき思考、白黒志向について
「物事がこうでなければいけない」といった思い込みや何事においても正しいか間違っているかに分けて中間を認められない考え方。
例えば
「いつも前向きなのがいいことで落ち込むのはよくない」
「誰にでも親切に優しくすることがいいことで、特定の人を嫌だと思ったり、苦手に感じるのはよくない」
「一度決めたことは最後までやり抜くべき」
「約束は守るべきだ」
などなど。

こうした思い込みは決して間違いではないし、美徳なので、信じていることを捨てる必要はない。

ただ、こうでなければダメだ、と考えているとそこから外れたもの、自分自身や他人を許せなくなる。

そこで提案。
べきを「自分の好み」として考えてみる。好みは人それぞれなので、その通りでないからと言って腹を立てることはない。
「好みじゃないけれど仕方ない」とか「私はいつも前向きでいるのが好き」とか「途中で降参するのが苦手なんだよね」と考える。
「私」にフォーカスをした練習が役に立つ。要はスキ・キライと思えば「正しさ」に固執せずに済む。

*「〇×べき~」を「わたしは〇×であるのが好き」「〇×であるのが私にとって気持ちいい」と言い換えてみると自分の本当の望みに気が付くだろう。

3:コントロール について
「一度教えたのに何でできないの」
「どうしてこんなに当然のことが分からないんだ!」
「なんでもっと家族(チーム)のことを考えてくれないの?」

こうした叫びの奥にあるのは、相手が自分の望み通りに動いてくれるべきなのに、動いてくれないという怒り、もどかしさ、苛立ちや悲しみなど。自分にとって重要な相手に「こうであってほしい」「こうしてほしい」と望むのは自然なことだし、素敵なこと。その望みを伝えることも関係を育てるために欠かせないこと。

ただいつも相手が思い通りに動くわけではない。相手の感じ方、考え方、行動を「わたし」がコントロールすることはできない。もともとコントロールできないものを、何とかコントロールしようと必死になれば怒りが湧いたりいら立つのは当然。そこで「わたし」自身ができることを考えよう。

例えば、
step1: 受け止める
そんなものだと自分の考えを切り替える方法。散らかしっぱなしを毎日叱るのをやめて「子どもというのは部屋を散らかすものだ。そのうち好きな人でもできればきれいにするだろう」と考えるなど


step2: 距離をとる
どうしてもコントロールの衝動に駆られる部分とはなるべく関わらないようにする方法。口出しをやめる、お金を貸さない、など。アメリカの子育てでよく使われる’time out’が似ているかもしれない。お互いに離れたほうがいい時に自動的に離れる方法。

step3: 気持ちを伝える
非難、叱責、命令ではなくて「わたし」の気持ちや望みを「わたし」メッセージで伝えて相手の気持ちや望みにも耳をかける方法。

「いい加減に体のことを考えて、〇〇をやめたらどうなの?」コントロールメッセージ
「あなたの身体のことが心配だわ。〇〇をやめてほしいの」わたしメッセージ

「学校に行かないとはどういうつもり?とにかく考え直して」コントロールメッセージ
「学校に行かないと聞いてびっくりしているの。もう一度よく考えてほしい」わたしメッセージ

ついいつも言っちゃう「あなた」メッセージ(コントロールメッセージ)。
いつも口に出るセリフを10個書き出して「私」メッセージに書き直してみよう。そして実際にそのメッセージを使って伝えてみよう。