6月25日に開催した草津での講座の様子をびわ湖大津経済新聞に取材頂きましたので内容をご紹介します。

草津で学習スタイル診断セミナー「正解は子どもが持っている」/滋賀「子どものタイプ別学習スタイル診断による親子コミュニケーションアップ術」の第2回セミナーが6月25日、アットスクール草津本校(草津市大路1)で開催された。
高橋有希子さんとアットスクール社長の鈴木正樹さん(関連画像)
講師は、日本で唯一「学習スタイルファシリテーター」の資格を持つ高橋有希子さん。東京インターハイスクールの運営に携わり、思春期年代の子どもと保護者のサポート。自身も3人の子育てをする中で、家庭でのコーチングの大切さに気づき、「学習スタイル診断」の講座を全国各地で開催している。

「学習スタイル診断」は、1988年にアメリカの教育学者マリアエマ・ウィリスさんとビクトリア・キンドル・ホドソンさんが提唱。見て覚えるのか、聞いて覚えるのか、一人で学習する方がいいのか、雑音がある環境で学習する方がいいのかなど、人によって向いている学習方法は異なり、人生の早いうちから自分の独自の学習スタイルに基づいて成功体験や達成感を味わうことで、その後の学習や人生の全般に役立つと言われている。

参加者の保護者は自身と子どもの学習スタイルについて学んだ。高橋さんは「子どもと自分の学習スタイルは違うと気づくことが第一歩。大人は自分のやり方が正しいと思いがちだが、子どもの強みに着目して良さを引き出していくことが大切。自分のやり方ですれば、勉強は楽しいはず」と話す。

参加者は「頭の中で映像化して覚える」「歩きながら本を読んで覚える」「あえてうるさい環境で集中して学ぶ」「バランスボールに乗って覚える」などそれぞれの学習方法を発表した。

声掛けワークショップでは、参加者が「勉強したくない」と言い、それに対して高橋さんが12種類の返答をして、どのように感じたかをグループシェア。高橋さんは「正解はない。答えは子どもが持っている。短期で解決したくて大人が口出しをしてしまうが、子どもが失敗して、失敗を生かして自分で解決するほうがいい。子どもが自分で正解を見つけていくことが大事」と話す。

高橋さんは「子育てにおいて大切なのは、子どもが自ら考え、行動する大人になること。つまり自立した人間の育成。学校教育に合う子どももいれば、合わない子どももいる。『どこで学ぶか』ではなく『何を学ぶか』が大事。家庭で学習するホームスクールや、フリースクール、オンラインで学ぶ学校など、選択肢を増やしたい」と話す。

第3回セミナーの開催は8月下旬予定。