【講座レポート】「学びの凹凸・書字障害の対応法 3つのキーワード」

2018年5月31日木曜日 ママカフェ渋谷「学びの凹凸・書字障害の対応法 3つのキーワード」
2000年に米国で「学習スタイルとコーチング」を学んだときの衝撃を今でも忘れません。教育学者のマリエマとビクトリアははっきりと「学習障害はありません。枠をはめる学習方法ではなく、その子に合った方法で学ばせればよいだけです」とおっしゃったからです。確かに漢字はや英単語は「何度も書いて覚える」、「歴史の暗記は赤線を引いて赤い下敷きで文字を隠して覚える」、算数は「途中式を必ず書くこと」や、授業中は「板書を取ること」、、などは、一部の生徒には適したやり方かもしれませんがそれが必ずしも万人に通用する学習方法ではないことは私にも心当たりがあります。「あなたの学びやすい方法は何?」と聞かれて個別にその学習環境を用意してもらえれば、安心して子どもは本来の学びに集中することができるでしょう。「何を学ぶか」よりも「どこで学ぶか」とか「どう学ぶか」を決めすぎている傾向があることが問題になっているのではないでしょうか。

本日のカフェ講座では「学びの凹凸と学習障害」をテーマにしました。英語ではLearning Difficulty(学びの困難さ)とかLearning Differences(学び方の違い)と表現されることが主流になり、昔のようなLearning Disorder(学習障害)という言い方さえ今では使用していません。
主なそれらの特徴は1:知的な遅れはない 2:書く、読む、話す、聴く、計算する、推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す状態のことだと言われています。
その代表的な特徴は3つあります。
1:読字障害(ディスレクシア)は文字が踊ったりゆがんだり、浮かんだりして見えるため行や文を読み飛ばしてしまうことが多い特徴があります。
2:書字表出障害(ディスグラフィア)は黒板からノートに写すまでに文字を忘れてしまう、文字がマスからはみ出したり鏡文字を書きます。
3:算数障害(ディスカリキュラ)は主に数の概念や数を覚えることに時間がかかること、です。「なんだかわが子は学び方が他と違うようだ、」と感じた場合にすぐに親ができる3つのステップをご紹介します。
1:特性を見極める。
実際に何が得意で何が困難か診断を受けましょう。一旦現状を把握すれば解決への次のステップが明白になります。視力は悪くないのに板書が取れない、鏡文字を書く、マスに文字が収まらないなどが見られた場合には「視覚認知検査」をすることをお勧めします。「視覚認知検査」を行っている眼科で受けられます。また子どもの認知の特性を知りたい場合はWISC-IVや認知だけでなく基礎学力も検査ができるK-ABCなどがおススメです。20年間、多様な学びの現場で支援してきたものとしては出来ないこと、よりもできることに着目したいので「学習スタイル診断」を推薦します。その子らしく伸び伸びと学習ができるような環境づくりの指標をとなるからです。

2:ツールを用意する。
視力が弱い場合には眼鏡やコンタクトレンズを装着するように、字を書くことが苦手ならばPCやiPadを補助として使えるようにします。また文字や数字の認識に困難が見られる場合には色付きの眼鏡や下敷きが役に立ちます。ある子どもは緑で、我が子は黄色の下敷きを選んでいました。いづれにしてもテクノロジーと学習の困難さは相性が良いようです。読み書きや学習につまずきのある子どもたちにテクノロジーを使った学び方を提供している塾を利用してみましょう。
例:英語塾 ブリキッ 
3:学びやすい環境に整える
子どもが学びやすいように環境整えるのは親であるあなたにしかできません。子どもの学習環境と言えば真っ先に「学校」が思い浮かびます。学校との連携は大切です。どのような「合理的な配慮」をしていただけるか、診断データをもって対話を重ねていきましょう。「合理的な配慮」がどのように自分の子どもだけでなくクラスの子どもや生徒にとってメリットがあるかも含めて伝えられるとより前向きに検討してくださるでしょう。東京の渋谷区は昨年から全小学校と中学校に一人一台iPadが支給されています。ipadで板書を取ることが自然になるのはもう目前だという気持ちで先生方に語り掛けてください。
ただし、「学校」は学習をする場の選択肢の一つであってそれがすべてではありません。その子がその子らしく居られる場所が「学校」ではない場合は、迷わず他の選択肢を探しましょう。エジソンを始めとした大成した成功者は大抵「学校」では評価をされていません。ディスレクシア専門の英語塾もじご塾 では子どもがのびのびと勉強をしていて、先生方も特性の沿って明確にサポートをしてくださっているということです。その他には中高生年代には東京インターハイスクールのような多様な学びの場で親以外の大人(担任学習コーチ)からコーチングを受けながら目標を達成していく場も貴重な時間です。勉強は「どこで学ぶか」ではなくて「何を学ぶか」なのです。

思春期年代と1000人余りに関わってきましたが、子どもの年齢が若いうちにその子の強みを伸ばし、特性に合った環境で育てていると、「学び」を嫌いになっていません。本来楽しい「学び」が「勉強嫌い」になってしまうのは悲しすぎます。苦手をチャレンジさせ続けて「鬱」や「拒食」「不眠」などの心身的な症状を抱える「2次障害」を発症してしまう前に、ぜひ子どもの一番の応援者である親が子どもの声を心からまずは聞いてあげてください。その方法はマインドフルラーニングの学びで一緒に深めていきましょう。

【カフェ講座ご参加者のアンケートより】

  • 学校以外の教育の場が子どもにあって居ることはわかるが既存の教育の場から飛び出させるのが怖くて不安だが勇気をもらった
  • 子どもの今後の可能性を探しているのでいろいろな選択肢を教えていただきたい
  • 学習スタイル診断をつけて息子と親自身の環境設定をしたい
  • 同じような悩みの参加者と共感ができてよかった
  • 子どもの困難さのおかげで子どもとコミュニケーションをよりとるようになった。宝をいただいたとおもっている
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