「2E Gifted 教育最前線」

中野にあるNPO法人翔和学園さんで行われた勉強会に参加しました。2Eとは、Twice Exceptional(ひとつの飛びぬけた才能と一つの困難さ)を抱える子どもたちのこと。Gftedの定義は発達検査の項目のうち、「言語理解指標」の項目のIQが130以上ある、と定義されています。多くは理数系や芸術性に長けている一方でコミュニケーション能力や社会性において同年代の子どもと比べて課題があります。「学習障害/発達障害」という認識をされてしまうことが多く、教員や親から適切な対応や環境を与えられない結果、うつや睡眠障害、不安などの2次障害が併発しているケースが多いようです。

本来の力や才能が発揮できていない状況は、日本だけでなく、進んでいるといわれているアメリカの教育界でも発展途上。Giftedの子どもの41%はその才能に対するサポートを受けていないため、一ランク下の大学に進学しているという統計が紹介されました。できないことを「正す」ような学校教育において、天才児である彼らは才能を隠し、できるだけ「普通」であるようにふるまおうとします。日本では2013年頃から教育法の中で特別支援や学習の困難さ、の中に「ギフテッド」という概念が徐々に盛り込まれ始めました。まだ現状では公教育ではもちろんのこと、一部の私立の学校以外で彼らを専門的にサポートするような教育の仕組みがありません。とびぬけた才能を持つ子どもは、同年代の授業は「簡単すぎる」ために興味を失ってしまいます。授業中で寝ている子どもの中には確実に「簡単すぎる」ので参加していない状況があるようです。

2E(二つの才能、凸凹)は脳の仕組みですが、飛びぬけている才能にエネルギーが注がれるためにもう一つの能力が劣ってしまう、つまり凸凹ができる状態は当然のことだというお話がありました。また感覚過敏についてのお話もありました。聴覚や視覚に関するリサーチは多くなされているものの、実は他の感覚の400倍過敏だといわれる「嗅覚」についての研究はまだ始まったばかりであるようです。匂いに敏感な子どもたちはそれだけで教室に入れないことがあるのです。

最後にアメリカLAのStudio City(ユニバーサルスタジオ近郊)に所在している(https://www.bridges.edu/)のドキュメンタリー映画を視聴しました。映画を通して受け取ったメッセージは一貫して「その子の強みや才能に着目する」という学校や先生の姿勢でした。Bridesに入学する前の子どもたちの共通点は「孤独」。入学した後は同じ興味を持つ仲間と活動を共にすることもあり決して社会性が欠落ていると思えませんでした。その子に合った環境さえあれば伸びていけるということです。教える先生方もどこか凹凸をもって育ってきているので共感して接することができると紹介がありました。在校生の9割が男の子だということも興味深いです。年間4万ドル(400万円)の学費がかかりますが所在がユニバーサルスタジオ近くともあり、TVや映画関係で働くご家庭も多いのでGifted教育には理解のある土地柄なのでしょう。画像紹介の書籍の中には人種に限らず、ギフテッドは一定割合いるといわれています。米国ではヒスパニックや黒人、貧困層のギフテッド児の発掘が遅れているという課題も指摘されていました。

ギフテッドのような極端な凹凸ではないものの、私たちにも得意分野、不得意分野があります。社会に出ても、「推進力はあるけれど細かいことが苦手」「一つのことはとことん突き止められるけれどチームワークとしてコミュニケーションに課題あり」「相手の気持ちは理解できないけれどお金を計算させたらピカイチ」「人間関係を取り持つのは得意だけれど、決断ができない」などなど。それでも「出来ないこと」ではなくて「得意なこと」で活躍できるような環境をご家庭でもご用意ください。苦手は社会に出て「チームワーク」で補えば強硬な会社、学校、家庭、、、になるのです。お子さんに接するときにも「この子の強みは何だろう?」と意識しながら日々声掛けをしてみませんか?わたしが子育て/人育てをする、すべてのご家庭にすすめている「学習スタイル診断」は学ぶ際の「強み」にフォーカスして5つの観点から本人のことを理解する手助けをするツールです。診断を受けた方々の満足度は100%。ご興味がありましたらぜひお問い合わせください。また気軽に参加できるカフェ講座も3月22日に開催します。残席若干名。お申し込みも引き続きお待ちしています。

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